アビフジ3日目
- 2012.01.24 Tuesday
- 05:11
こんにちわ!
新年早々「原作者が失踪」とのことで14ページの漫画の仕事がふいになってへこんだ
福島もん太です。
顔も知らない方ですが、それはそれで心配です。
さて
アビフジが我が家にやってきて…シリーズの続きです。
飛び飛びですみません。なので前回までのおさらい
はるばる所沢から川崎にやってきた生後3ヶ月のアビとフジ。
茶トラのアビは新天地にすぐになれたものの
三毛猫フジはおっかなビックリで何かいやなことがあると
食器棚の裏に引きこもってしまいます。
そして3日目。
そんなフジも少しずつこちらに興味をしめすようになってきました。
というのもアビがじゃれたり、ひざでくつろぐ様子を見て、
(どうやら敵ではないらしいぞな…)と
警戒レベルを下げてきたためです。
とはいえ、こちらから触ろうと手を伸ばすと
さっと逃げてしまいます。
しばらくすると
やはりアビが遊んでるのが気になるようで、
適度な距離を保ちながら様子を窺っています。
その距離を一気に縮めたのは鳥の羽の付いたおもちゃ。
その羽をゆらゆらさせると
もう辛抱ならん!と
フジは我を忘れてじゃれついてきます。
その隙をついて捕まえようとすると
スタタターと逃げてしまいます。
ネコは自由を愛する動物。
フジはフジのタイミングでこちらに寄ってくるだろう。
そのときは暖かく迎えてやろう…。
…そんな3日目の昼下がり。
アビは遊びに疲れ、僕の腹の上で昼寝していると
なにやらモジモジした様子でこちらを見張る2つの目、在り。
(おのれ、尻軽の茶トラめ、誰にでもすぐ懐きおってからに…)
(そなたの母上に[ヒトは危険だから近寄るでないぞよ]と教わらなんだのか?)
(ああ母上…わらわの母上は一体どこにおられるのか…)
(さみしいぞな…わらわはまだほんの仔猫ぞな…)
折りしも秋風に枯葉が揺れる10月初旬。
寒がりなネコには温もりの恋しい季節…。
気が付けばフジは僕のすぐ足元まで来ていました。
そこまできて、まだひざに乗ろうか乗るまいか迷っています。
ここで僕が少しでも動いたらまた逃げてしまうので
こちらも息をのんで固まって
フジのことは興味がないという素振りで待ちます。
そろり、そろり
一歩、二歩。
フジはひょっとしたら僕がフジの接近にまだ気づいてないと
思いこんでいるかもしれません。
ならばこちらもそれに付き合ってあげなければいけません。
徹底的に素知らぬふりです。
ここでフジの機嫌を損ねたら
大きな溝になりかねないからです。
耳をうしろに折りたたんで、身を極力低くかがめて、ほふく前進。
警戒レベルMAXで近付いてきます。
乗りたいひざまであと一歩のそのとき!
「ブシィッ」
静寂を破るアビのくしゃみ!
弧を描くアビの鼻水
(この頃のアビは鼻がグジグジでした)
フジはあわてて三歩後退。
「ふうーーーーー」ここで久々のブレス。
仕切り直し。
フジにとっては新天地でうまくやっていけるかどうかの瀬戸際です。
また一歩、二歩
覚悟を決めたのか、次の瞬間
(えいやっ!)
フジがピョーンとひざに飛んできました。
ついにそのときが来たのです。
ひざに乗ったフジは緊張をほぐすために
毛づくろいを始めました。
ずっと同じ姿勢で固まっていたので
脚がしびれてきていましたが、せっかくひざに乗ってくれたので
ここは我慢。
フジの耳は相変わらず折れたままでしたが、
のどをなでると
微かにゴロゴロ鳴いていました。
その日、仕事から帰ってきた奥さんのひざにも
えいやっ!したフジ。
以来われわれのひざがフジの定位置となり
こちらがすぐに立ち上がる用があっても
座ったと見るやひざを求めてやってくる
ひざの鬼
になってしまったフジなのでした。
つづく
新年早々「原作者が失踪」とのことで14ページの漫画の仕事がふいになってへこんだ
福島もん太です。
顔も知らない方ですが、それはそれで心配です。
さて
アビフジが我が家にやってきて…シリーズの続きです。
飛び飛びですみません。なので前回までのおさらい
はるばる所沢から川崎にやってきた生後3ヶ月のアビとフジ。
茶トラのアビは新天地にすぐになれたものの
三毛猫フジはおっかなビックリで何かいやなことがあると
食器棚の裏に引きこもってしまいます。
そして3日目。
そんなフジも少しずつこちらに興味をしめすようになってきました。
というのもアビがじゃれたり、ひざでくつろぐ様子を見て、
(どうやら敵ではないらしいぞな…)と
警戒レベルを下げてきたためです。
とはいえ、こちらから触ろうと手を伸ばすと
さっと逃げてしまいます。
しばらくすると
やはりアビが遊んでるのが気になるようで、
適度な距離を保ちながら様子を窺っています。
その距離を一気に縮めたのは鳥の羽の付いたおもちゃ。
その羽をゆらゆらさせると
もう辛抱ならん!と
フジは我を忘れてじゃれついてきます。
その隙をついて捕まえようとすると
スタタターと逃げてしまいます。
ネコは自由を愛する動物。
フジはフジのタイミングでこちらに寄ってくるだろう。
そのときは暖かく迎えてやろう…。
…そんな3日目の昼下がり。
アビは遊びに疲れ、僕の腹の上で昼寝していると
なにやらモジモジした様子でこちらを見張る2つの目、在り。
(おのれ、尻軽の茶トラめ、誰にでもすぐ懐きおってからに…)
(そなたの母上に[ヒトは危険だから近寄るでないぞよ]と教わらなんだのか?)
(ああ母上…わらわの母上は一体どこにおられるのか…)
(さみしいぞな…わらわはまだほんの仔猫ぞな…)
折りしも秋風に枯葉が揺れる10月初旬。
寒がりなネコには温もりの恋しい季節…。
気が付けばフジは僕のすぐ足元まで来ていました。
そこまできて、まだひざに乗ろうか乗るまいか迷っています。
ここで僕が少しでも動いたらまた逃げてしまうので
こちらも息をのんで固まって
フジのことは興味がないという素振りで待ちます。
そろり、そろり
一歩、二歩。
フジはひょっとしたら僕がフジの接近にまだ気づいてないと
思いこんでいるかもしれません。
ならばこちらもそれに付き合ってあげなければいけません。
徹底的に素知らぬふりです。
ここでフジの機嫌を損ねたら
大きな溝になりかねないからです。
耳をうしろに折りたたんで、身を極力低くかがめて、ほふく前進。
警戒レベルMAXで近付いてきます。
乗りたいひざまであと一歩のそのとき!
「ブシィッ」
静寂を破るアビのくしゃみ!
弧を描くアビの鼻水
(この頃のアビは鼻がグジグジでした)
フジはあわてて三歩後退。
「ふうーーーーー」ここで久々のブレス。
仕切り直し。
フジにとっては新天地でうまくやっていけるかどうかの瀬戸際です。
また一歩、二歩
覚悟を決めたのか、次の瞬間
(えいやっ!)
フジがピョーンとひざに飛んできました。
ついにそのときが来たのです。
ひざに乗ったフジは緊張をほぐすために
毛づくろいを始めました。
ずっと同じ姿勢で固まっていたので
脚がしびれてきていましたが、せっかくひざに乗ってくれたので
ここは我慢。
フジの耳は相変わらず折れたままでしたが、
のどをなでると
微かにゴロゴロ鳴いていました。
その日、仕事から帰ってきた奥さんのひざにも
えいやっ!したフジ。
以来われわれのひざがフジの定位置となり
こちらがすぐに立ち上がる用があっても
座ったと見るやひざを求めてやってくる
ひざの鬼
になってしまったフジなのでした。
つづく